ユガナンダンの外国籍エンジニア活用講座(最終回)
同僚のエンジニアが外国人。そんなことが普通になる時代が近づいてきています。日本企業はなぜ外国人材を受け入れなくてはいけないのか、外国人材を活用し会社を成長させていくにはどうしたらよいのか。 エンジニア派遣会社サンウェルの創業者CEOとして活躍するユガナンダンが、実例をまじえて解説いたします。
「外国人材が長く働ける環境を整えよう」
こんにちは、ユガナンダンです。前回は「外国人材に活躍してもらう方法 Part2 “やりがい”の違いを知ろう」についてご説明しました。外国人材が“やりがい”を感じること、逆にやる気を失う理由を知っていただけたと思います。連載最終回の今回は「外国人材が長く働ける環境」についてご説明します。
外国人材採用・活用のための社内制度
外国人材にとっては、日本企業・日本の商習慣はまったくの“異文化”です。日本人はそのことを自覚し、外国人材に歩み寄ることが大切です。そのためには以下のような社内制度を導入し、外国人材が働きやすい環境を整える必要があります。
- 職務分掌(役職や職務についてそれぞれの責任や権限を明確化するもの)を作成する
- 採用時に職務の責任と役割を詳しく説明する
- 昇給基準を数値化して説明し、フィードフォワード/フィードバックの機会を定期的に設ける
- 社内文書(雇用契約、社内規定、就業規則など)は英語版を作成する。また外国人にとってわかりにくところがないかなどの確認のため、ネイティブチェックを行う
- 日本独自の商習慣、時間感覚、暗黙のルールなど、日本人は当たり前と考えていることを明文化し、外国人材採用時に詳しく説明する
- 日本人社員が外国人材の出身国、文化を理解するためのセミナーを開催する
- 必要に応じて日本語授業/英語授業などを開催する
外国人材定着を支援するサポート
また社内制度を導入しても、それで終わりではありません。それらの制度に加え、外国人材の定着サポートも大切です。具体的なサポート例としては以下のものが考えられます。
- 5年単位のキャリアプランの作成
- 部署異動および転勤ルールの事前説明
- 旧正月や結婚式など母国のカレンダーや習慣にあわせて長期休暇を認可
- 欠勤控除や有休付与などの労務規定の細かい説明
- 保険や税金の説明、VISA更新などの支援
- 住宅サポート:住宅借り上げや連帯保証人、ご近所トラブル対応
- 病気などの緊急時のサポート
外国人材を採用する場合、現行の社内ルールに合わせてくれる外国人を選ぶのではなく、会社側としても外国人材が長く働ける環境を整える必要があります。それによって社内に多様性と柔軟性が生まれ、日本人にとっても働きやすい職場となることでしょう。その結果として、日本人材も、外国人材も定着率が高い会社に成長することができるのです。
ポイント
- 外国人材にとっては日本企業・日本の商習慣は“異文化”
- 社内制度を導入し、外国人材が働きやすい環境を整える
- 外国人材が働きやすい職場は、日本人も働きやすい職場に
全6回の集中連載「ユガナンダンの外国籍エンジニア活用講座」はいかがでしたでしょうか?
この記事を読んで外国人材の採用、活用にご興味を持ってくださったらうれしいです。外国人材採用を検討される際には、ぜひサンウェルにお気軽にお声がけください。また皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。
外国籍のエンジニアの採用に難しそうと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、サンウェルのサポートチームが採用から来日、入社までを全面的にサポートいたしますので、御社はエンジニアの選考のみに専念していただけます。エンジニアの不足、採用にお困りの企業の方はぜひ一度お気軽にお問い合わせ下さい。