サンウェルナレッジ

エンジニア活用・採用・育成のコツ

サンウェルコラム

外国籍エンジニア受け入れ時の住居はどうすればいい?|出身国別住まいのこだわりポイント

外国籍エンジニア受け入れ時の住居はどうすればいい?|出身国別住まいのこだわりポイント

住まいは人を支える大切な場所で、家でゆっくりくつろぐことが大切なのは世界共通です。しかし家に対するこだわりポイントは国それぞれ。そのため多国籍エンジニアが所属するサンウェルでは、その国の人のこだわりにそった物件を紹介するようにしています。

インド人:子供の教育とコミュニティ重視

日本には3.6万人のインド人が住んでおり、うち2万人が東京都と神奈川県に集中しています。主な勤務先であるメーカーやIT企業が首都圏に多いということもありますが、インド人学校が東京の江東区と江戸川区、横浜の緑区にあることも大きな理由となっています。家族を大切にするインド人は単身赴任はできるだけ避けたく、かつ教育熱心なため、インド人学校への通学が便利で同じ州の出身者のコミュニティがあるエリアを第一希望にする方が多いです。そのため東京の西葛西や横浜の十日市場の人気が高く、インド料理には欠かせないスパイスなどを販売する店も登場するなど、リトル・インディアと呼ばれるスポットも出現しています。

ネパール人:こだわりは少なめだが中央線エリアが人気に?

東京の阿佐ヶ谷にネパール人学校が開校し、大久保エリアにネパール食材屋が増えていることなどを背景に、これらのエリアをつなぐ中央線沿線にネパール人コミュニティができつつあります。しかし比較的家賃が高いためか、職場へのアクセスの問題か、このエリアを希望するネパール出身者はさほど多くありません。また物件へのこだわりも少なめです。首都圏で働くネパール人は比較的若い人が多いので、彼らの子供たちが学校へ行く年齢になると、また話は変わってくるかもしれません。

ベトナム人:家賃は控えめで貯金重視・中古物件の購入も

日本に住むベトナム人は47.6万人で、中国、韓国に次ぐ第三位の多さです。ベトナム人スタッフがいる不動産屋も登場し、母国語で相談ができるとなにかと便利と、そのような不動産屋の紹介物件を好む傾向があります。またベトナム出身者は堅実で、できるだけ家賃は抑えて将来の起業などにそなえて貯金をしたいという声をよく聞きます。日本永住を希望する人も比較的多く、節約して貯めたお金で中古物件を購入する人もでてきています。

フィリピン人:ルームシェアで日本生活をエンジョイ

フィリピン人エンジニアのほとんどは独身で来日しますが、家族やコミュニティのつながりが強いお国柄だけあり、フィリピン人同士でのルームシェアを好む人が多いです。ただ日本ではルームシェアはまだ一般的ではないため、URのハウスシェアリング制度などを利用してもらうようにしています。シェア物件の場合は最後に退去する人がクリーニング費を負担する事になるため、その時にトラブルにならないよう事前の対策を練っておくことが大切です。

ポイント

  • 日当たり関する感覚の違い

日本では日当たりが良い物件が人気ですが、東南アジアやインドなどの出身者はそれを避ける傾向があります。南国では太陽の光が強すぎるので、南に玄関、北に窓と日光を避ける構造の物件が一般的なようですね。ただ日本の冬では日光があたらないと家の中がとても寒くなってしまいますので、そのようなことも説明しつつ、入居者にとってベストな住まいを紹介するよう心がけています。

  • 法人契約で大家さんも安心

外国籍の人が日本で家を借りるのは難しいと聞きますが、サンウェルでは所属エンジニアの住まいは法人で契約するため、大家さんからも歓迎されることが多いです。エンジニアも住まいがスムーズに決まりすぐに働きはじめることができるので、派遣先企業様にも喜んでいただけています。

  • 住まいや生活に関する事前レクチャー

日本と外国では賃貸契約の内容や家の使い方、生活音などの感覚、ごみの出し方なども異なります。そのためお互いが気持ちよく生活を送れるように、エンジニアが来日した際には日本の不動産や生活ルール・マナーについて丁寧にレクチャーすることを心がけています。


<アドバイザープロフィール
サンウェル 総務部 野田口 周
入社1年で外国籍エンジニアへの物件斡旋数は100件超、紹介数は500件近くと、ハウジングの責任者として活躍中。外国人への不動産仲介営業として主に欧米人へ不動産仲介を行った経験も。オーストラリア在住時に外国人の立場での住宅探しの難しさを体感したことが、この仕事をはじめたきっかけ。


外国籍のエンジニアの採用に難しそうと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、サンウェルのサポートチームが採用から来日、入社までを全面的にサポートいたしますので、御社はエンジニアの選考のみに専念していただけます。エンジニアの不足、採用にお困りの企業の方はぜひ一度お気軽にお問い合わせ下さい。

業界領域