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外国人の採用面接で知っておくべき注意点とそのまま使える5つの質問例

外国人の採用面接で知っておくべき注意点とそのまま使える5つの質問例

自社で長く活躍できる外国人材を見極めるには、面接で投げかける質問が重要です。ただし、文化や慣習の異なる外国人を選考する際には、差別と受け止められないよう配慮したり雇用条件を明確にしたりといった注意が必要です。

本記事では、外国人の採用面接で知っておくべき注意点と有効な質問の例をご紹介します。外国人材の活用を検討している経営者・企業担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

外国人の採用面接で知っておくべき注意点

外国人の採用面接においては、以下2つの点に注意しましょう。

・差別とみなされる発言をしない
・業務上配慮すべきポイントを把握する

差別とみなされる発言をしない

外国人材を面接する際は、差別とみなされる発言をしないよう注意が必要です。人種や国籍によって選考結果や労働環境に差をつけることは差別にあたり、労働基準法違反となります。

面接官側に差別の意図がなくても、不用意な発言によって差別と受け取られることは少なくありません。人種差別や性差別に対する意識は、日本人よりも外国出身者のほうが高い傾向にあるといわれています。

日本人の面接でこれまで質問してきた内容であっても、外国人材に対して適切なものかどうか一度見直してみましょう。

業務上配慮すべきポイントを把握する

採用予定の外国出身者にとって、業務上配慮すべきポイントがあるかどうかは事前に確認しておくべきです。

特に宗教においては、特別な配慮が必要になるケースが少なくありません。例えばムスリムの方の場合、お祈りや断食といった宗教上の行為を許容できるよう、周囲の環境を含めて準備しておく必要があります。採用後に慌てることがないよう、事前に確認しておきましょう。

ただし、出身国などの情報から信仰している宗教を勝手に推測してしまうと、偏見や差別とみなされる可能性があります。履歴書などから判断できない場合は、「弊社で勤務するうえで配慮すべきことはありますか?」などと質問するのがよいでしょう。

外国人の採用面接でそのまま使える5つの質問例

ここでは、外国人の採用面接で使える質問例を以下5つのポイントでご紹介します。

・日本で働く理由
・志望動機
・日本のルールやマナーに対する理解
・今後のキャリアプラン
・日本語能力

順番に見ていきましょう。

日本で働く理由

まずは日本で働く理由を確認しましょう。質問例としては、シンプルに「日本で働きたい理由を教えてください」でよいでしょう。

日本で働くことに対する意気込みや動機を確認することで、長期的な活躍が期待できるかどうかを判断するための材料となります。

母国を離れて日本で働く背景には、採用企業を納得させるだけの理由があるはずです。日本のビジネスや技術、独自の価値観に魅力を感じ、自身の成長につなげたいと感じている人材であれば、モチベーション高く業務に取り組む可能性は高いでしょう。

志望動機

次に、自社の求人に応募した動機を確認します。質問文は「弊社を志望した動機を教えてください」などでよいでしょう。

日本人の採用と同様に、競合他社が多数存在するなかでなぜ自社なのかを明らかにすることで、応募者が大切にしている価値観が見えてきます。

特に外国人材の採用においては、居住国を変えてまで働く価値をどこに感じているのか、明確に説明してもらうことで採用側と応募側の認識のギャップが埋まり、採用後のミスマッチが起きにくくなります。

日本のルールやマナーに対する理解

3つ目は日本の文化・慣習に対する理解の確認です。質問例としては、「日本と出身国で異なるルールやマナーはありますか?それに対してどのように対処していますか?」といったものが考えられます。

海外と日本ではルールやマナーが異なるため、「暗黙の了解」に期待することなく、言葉や文章で明確に伝えることが大切です。外国人材を受け入れる部署のメンバーに理解を促すことはもちろん、外国人社員本人にもマナーやルールの違いを理解しようとする姿勢が欠かせません。

日本人社員と協調性を持って働けるかどうかを見極めるのに必要な質問だといえるでしょう。

日本語能力

日本語能力についても、面接内で確認しておくようにしましょう。「日本語の勉強はどの程度行っていますか?」「仕事上のコミュニケーションは問題なくできますか?」といった質問が挙げられます。

日本語能力については、履歴書に記載されている日本語能力試験(JLPT)などの資格を参考にすることも大切です。しかし、実際のコミュニケーション力と保有している資格のレベルは必ずしも比例しません。読み書きが苦手でも、会話は問題なくできるといった外国人材は少なくないからです。

履歴書に記載されている資格の情報を鵜呑みにするのではなく、面接のなかでも日本語習得に対する姿勢やコミュニケーション能力を見極めましょう。

今後のキャリアプラン

長く活躍できる外国人材かどうかを見極めるため、今後のキャリアプランについても確認しておきましょう。質問例としては、「5年後にどのようなキャリアを築いていたいですか?」といったものが挙げられます。

キャリアにおける単なるステップとして考えているのか、自社で成長しながら長期的に貢献する意思があるのかでは、得られる回答の具体性が変わってくるはずです。

外国人材の本気度を確かめるためにも、今後のキャリアプランについては必ず確認しましょう。

外国人の採用面接を成功させるコツ

最後に、外国人の採用面接を成功させるコツを以下2つご紹介します。

・日本語能力の判断基準を定めておく
・仕事内容や待遇を明確に提示する

日本語能力の判断基準を定めておく

英語を共通言語として導入する企業は徐々に増えていますが、まだ多くの職場では日本語能力は必須だといえるでしょう。統一の指標で評価できるよう、あらかじめ日本語能力の判断基準を定めておくことが大切です。

客観的な指標としては、日本語能力試験(JLPT)が挙げられます。N1~N2レベルであれば、仕事上のコミュニケーションも問題なく行えるでしょう。しかし、N3レベル以下であれば単純作業以外の業務は難しい可能性があります。

ただし、前述の通り資格のレベルだけで日本語能力を判断するのは危険です。日本語でのコミュニケーション能力は、資格試験だけで正確に測れるものではないからです。

例えば、面接での評価に「日常会話は問題ないか」「業務に必要な専門用語まで理解しているか」といった項目を設け、面接官が変わっても一定の評価ができるよう仕組みを整えておくことが大切です。

仕事内容や待遇を明確に提示する

外国人材を採用するうえでは、雇用条件を明確に提示しておく必要があります。

日本人特有のあいまいな表現は、外国出身者との間に誤解を生みかねません。特に賃金や労働環境については明確に回答し、雇用契約書などの書面にまとめておくことが大切です。

例えば、残業に対する捉え方が日本人と外国人で異なることはよく知られています。どの程度の残業が発生するか、その際の手当てはどのように計算されるかといった点を明確にしなければ、勤務開始後のトラブルにつながる可能性があります。

「暗黙の了解」に頼るのではなく、日本人にとっては当たり前のことでも細かく明文化して提示しましょう。

●まとめ

本記事では、外国人の採用面接で知っておくべき注意点と有効な質問の例をご紹介しました。

人手不足の解消や海外の高度な技術の導入を目的として外国人材の活用が進んでいますが、自社で活躍する人材を見極めるのは簡単ではありません。あいまいな対応をしてしまえば、採用後にトラブルが起きる可能性もあります。

「自社で外国人の採用をすべて対応するのは難しそうだ」と感じる場合は、外国人派遣を得意とする人材サービスを利用するのも1つの手です。

サンウェルでは高度なスキルを持つ外国籍エンジニアの紹介・派遣とともに、ビザ取得や住居手配など採用、来日に伴う全面的なサポートを提供していますので、お客様企業はエンジニアの採用のみに集中していただけます。外国籍エンジニアをお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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