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企業がエンジニア派遣を活用するメリットとは|派遣の種類も解説

企業がエンジニア派遣を活用するメリットとは|派遣の種類も解説

即戦力のエンジニアが必要となった場合、派遣サービスの利用を検討する方は少なくないでしょう。採用や教育のコストをかけずに即戦力を採用できるため、自社の状況に合わせて活用することが可能です。

本記事では、企業がエンジニア派遣サービスを活用するメリットと、人材確保の課題について工夫をしたい点をご紹介します。即戦力となるエンジニアを求めているという経営者・企業担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

エンジニア派遣とは

エンジニア派遣は、派遣会社に所属するエンジニアが、派遣会社からの紹介によって派遣先企業に赴き、エンジニアとして業務に従事するサービスです。

人手不足を解消するため即戦力となる人材の派遣を依頼したり、自社に不足するノウハウを持つ人材にサポートを依頼したりといった使い方が可能です。

エンジニア派遣は、大きく分けてITエンジニアと機械・プラント系エンジニアに分けられます。近年では、高度なスキルを持つ日本人エンジニアの確保が難しいという現状から、外国人エンジニアの活用にも注目が集まっています。

エンジニア派遣の種類

エンジニア派遣の種類には次の3つがあります。

・登録型派遣
・常用型派遣
・紹介予定派遣

それぞれの違いを見ていきましょう。

登録型派遣

登録型派遣は、エンジニアが人材派遣会社に登録し、派遣先企業が決まったタイミングで人材派遣会社と雇用契約を結ぶ形態です。派遣先企業は、人材派遣会社との派遣契約を結ぶことになります。

人材派遣会社とエンジニアの間の雇用契約、および人材派遣会社と派遣先企業の間の派遣契約は、基本的に同じ期間となります。

登録型派遣は一般的に「派遣」と呼ぶ場合に想定される雇用形態であり、一時的なプロジェクトや季節的な需要に適しているといえるでしょう。

常用型派遣

常用型派遣は、派遣会社の社員として雇用されたエンジニアが派遣先企業で勤務する形態です。登録型派遣と異なり、雇用期間が特に設定されません。派遣先企業でのプロジェクトが終了しても、派遣会社との雇用契約は継続します。

また、次の派遣先が決まるまでの期間も給与が支給されたり、研修を受けられたりといった特徴があります。

紹介予定派遣

紹介予定派遣は、派遣先企業での将来的な直接雇用を前提とした派遣形態です。派遣期間を通じて、派遣先企業とエンジニアの双方が将来的な雇用契約の締結を検討することとなります。

派遣中は試用期間のような扱いとなり、企業側は派遣されたエンジニアのスキルや適性を見極めます。将来的な直接雇用を前提としているため、派遣前の選考もその他の派遣契約と比べて慎重に行う必要があるといえるでしょう。

エンジニア派遣のメリット

エンジニア派遣を活用することで、採用・教育・労務管理におけるコストの削減が可能となります。また、外国人エンジニアの場合であればビザ・生活サポートにかかるコストも抑えられます。

採用コスト

エンジニア派遣を活用するメリットの1つは、採用コストが抑えられる点です。1人のエンジニアを採用する際には、さまざまなコストが発生します。

例えば、採用媒体への求人掲載費用や人材紹介エージェントを利用した場合の手数料、採用プロセスを管理するための人件費、採用管理システムの維持費などです。

しかし、エンジニア派遣を利用すれば、採用にかかるコストを大幅に削減できます。採用媒体での広告掲載や人材紹介エージェントの利用が不要となるほか、採用プロセスの一部を派遣会社に委託できます。

教育コスト

教育コストを削減できることもエンジニア派遣を活用するメリットの1つです。自社で社員としてエンジニアを採用する場合、新人研修や技術研修などの教育コストが必要となります。

一方、エンジニア派遣の場合、多くの派遣会社では派遣エンジニアに対する社員研修を提供しており、一定の経験やスキルを持つエンジニアが在籍しています。そのため、エンジニア派遣を利用する企業は教育にかかる時間・コストを大幅に削減可能です。

特に、短期的なプロジェクトや緊急案件であれば、自社で教育を行うのは予算的にも期間的にも難しいケースが多いでしょう。エンジニア派遣であれば、必要な専門知識・スキルを持つエンジニアを迅速に採用できます。

労務管理コスト

エンジニア派遣を活用するメリットとして、労務管理コストを削減できる点も挙げられるでしょう。

エンジニア派遣では多くの場合、派遣会社がエンジニアの労務管理を行います。そのため、派遣先企業では給与計算や支払い関連の手続きが不要となります。社会保険や福利厚生の提供も不要なため、手間をかけずに即戦力エンジニアの採用が可能となります。

ビザ・生活サポートコスト

外国籍エンジニアを派遣社員として採用する場合、ビザの取得や日本での生活サポートを派遣会社にまかせられ、派遣先企業やエンジニアは仕事に集中することができます。

エンジニア派遣による人材確保の課題

エンジニア派遣に関する課題として、派遣という即戦力の採用に特化したサービスであっても、自社のニーズに合った人材の確保は簡単ではない点が挙げられます。

IT化の進行に伴い、ITエンジニア、機械・プラント系エンジニアはともに需要が増えていますが、日本の人口は減り続けており、優秀な日本人エンジニアの数は多くありません。

また、エンジニア派遣は駆け出しのエンジニアが実務経験を積むために利用するケースも多く、期待した経験・スキルを有していない場合もあります。

そのような背景から、近年では実績を積んだ外国人エンジニアの活用が注目されています。政府としても「高度人材制度」など、日本の経済や企業の成長に貢献できる外国人材の雇用を推進しており、スムーズな採用がしやすくなっています。

関連記事:外国人採用における「高度人材」とは|申請方法や必要書類を解説 

ただし、言語や文化のハードルはあるため、自社で一から外国人材の採用を進めるのは簡単とはいえません。まずは外国人材派遣のサービスを利用するなど、段階的な活用がおすすめです。

●まとめ

本記事では、企業がエンジニア派遣サービスを活用するメリットと、人材確保の課題について工夫をしたい点をご紹介しました。

採用・教育・労務管理のコストをかけずに即戦力を採用できるため、エンジニア派遣は大きなメリットがあります。

ただし、従来のエンジニア派遣サービスでは自社のニーズに合った人材が見つからないケースもあります。その場合、外国人エンジニアの派遣サービスを利用するのも1つの手です。ハードルが高いと感じるかもしれませんが、派遣サービスであるため、外国人材の採用に伴って必要な対応などはサポートが受けられます。 サンウェルでは高度なスキルを持つ外国籍エンジニアの紹介・派遣とともに、ビザ取得や住居手配など採用、来日に伴う全面的なサポートを提供していますので、お客様企業はエンジニアの採用のみに集中していただけます。外国籍エンジニアをお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください

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