ベトナム人エンジニアの特徴とは|日本のエンジニア不足を救う外国人エンジニア

長年深刻なエンジニア不足に悩まされている日本において、年々需要が高まっているのが外国人エンジニアです。今回は日本で働く外国人エンジニアの中で4番目に多い国籍である、ベトナム人エンジニアについて紹介します。ベトナム人エンジニアの技術レベルや語学力、実際にベトナム人エンジニアを雇用した企業の声まで詳しく紹介するので、ベトナム人エンジニアの採用を考えている企業の方はぜひ参考にしてください。

●日本におけるエンジニア不足の実態と外国人エンジニアの就労状況

日本では長年に渡りエンジニア不足が問題となっています。2015年時点で17万人もエンジニアが不足している状態となっており、今後もエンジニア不足が解消されることはなく2030年には59万人にまで人材不足の規模は拡大すると予測されています。人材が不足する中エンジニアの需要は伸びており、エンジニアの充足が急務となっています。しかし、日本は少子高齢化の影響もあり労働人口が減少傾向にあるため、国内の人材で不足しているエンジニアをカバーするのは難しくなっています。そのため、外国人エンジニアの採用に乗り出す企業が増えており、情報通信業で活躍する外国人労働者の数は2008年から2015年の7年間で約2倍に拡大しました。日本で働いている外国人エンジニアを国籍別に見てみると、最も多いのが中国人で全体の53%と半数以上を占めています。続いて韓国人が15%、アメリカ人、ベトナム人が4%ずつとなっています。ベトナム人は4%と割合で見ると少ないですが、日本で働く外国人エンジニアの中で4番目に多い国籍となっています。

●ベトナム人エンジニアの特徴

採用後に後悔することがないように、ベトナム人エンジニアの特徴を把握しておきましょう。気になる技術レベルや英語力、性格と多様な観点から、ベトナム人エンジニアについて紹介します。

・ベトナム人エンジニアの技術レベル

ベトナムは近年急速にICT産業が成長している国で、若い技術者の育成支援も積極的に行われています。国を挙げて育成に取り組んでおり、教育期間でも技術者育成プログラムが組まれており実践的な学習も行われています。育成の効果もあり毎年5万人~6万人の新たなエンジニアが生まれているように、技術力を兼ね備えた豊富な人材がベトナムには揃っています。また、ベトナムの平均年齢は30歳と比較的若く、働き盛りの労働人口が多いのも特徴です。

◎ベトナム人の性格の傾向

仕事をする上で社員の能力を把握することも大切ですが、人柄を知ることも重要です。ベトナム人はどのような性格をしているのか、詳しく見ていきましょう。

・南部と北部で異なる性格

ベトナムの北部に住んでいる人と南部に住んでいる人で、性格は異なると言われています。北部に住んでいる人は日本人と同じような性格をしており、勤勉な人が多い傾向にあります。与えられた仕事には黙々と取り組む真面目さがあり、物事をきっちりと進める計画性も兼ね備えています。一方、南部に住んでいる人は陽気な人が多い傾向にあります。話好きでコミュニケーション能力が高く、誰とでもフレンドリーに接することができます。良くも悪くも楽観的に物事を考えるというのも、南部に住んでいるベトナム人の特徴の一つです。また、居住地域に関わらずベトナム人は助け合いの精神を兼ね備えている傾向が強く、社員同士の協力が必要となるビジネスシーンでは非常に有用な存在になると日本企業でも重宝されています。

・親日家が多い

ベトナム人には親日家が多いのが特徴です。過去には広告代理店が行なった調査で、2年連続で親日国世界1位に選出されたこともあります。日本製品は非常に人気が高く、バイク天国とも称されベトナム人の生活に欠かすことができないバイクのシェア率85%は日本製品が占めています。そのほか電化製品や化粧品、食品など、あらゆる分野で日本製品が親しまれています。

◎ベトナム人の語学力

外国人エンジニアを採用するうえで、スキルと同様に重要になるのが「語学力」です。異なる母国語をもつ日本人と外国人エンジニアが円滑にコミュニケーションを取るためには、世界共通語である「英語」を話せる力が必要となります。世界の英語能力指数ランキングでは日本が53位に対し、ベトナムは52位とほとんど差はありません。近年は小学校から英語を必須化するなど英語教育に積極的に取り組んでおり、更なる英語力の向上も見込めます。また、ベトナムでは日本語教育にも非常に力を入れています。ベトナムには日本語学校が数多くあり、日本語学習者は年々増加しています。中学校や高校でも日本語の授業が導入されており、2003年には第2外国語として課外授業が行われ2005年には第1外国語として授業に取り入れられるようになりました。高校の卒業試験や大学の受験科目としても、日本語が取り入れられるようになっています。

●ベトナム人エンジニアを雇用した企業の声

日本企業の中にはベトナム人エンジニアを雇用している企業がいくつかあります。気になるベトナム人エンジニアに対する、リアルな企業の評価を紹介します。人工知能の開発を行なっている、シナモンではベトナムに開発拠点を設け160人近くのベトナム人を雇用しています。そもそも、シナモンがベトナムに開発拠点を作ろうと決めたのは、ベトナム人エンジニアのレベルの高さに惹かれたのがきっかけとなっています。日本人エンジニアの正答率が10%程度という難しい採用試験問題を、ベトナム人エンジニアに出したところいとも簡単に問題を解いてしまったそうです。シナモンのAIリサーチャーの9割をベトナム人が占めており、今後も採用を拡大する予定を立てているほど同社ではベトナム人の評価が高まっています。

●ベトナム人エンジニア採用の流れと注意点

日本人採用とは勝手が異なるベトナム人エンジニアを採用するには、どのような流れで手続きを進めていけば良いのか見ていきましょう。

◎人材会社へ依頼

ベトナム人エンジニアに限らず外国人エンジニアのスキルや語学力を判断するのは、日本人を採用するときに比べてはるかに難しいものです。ミスマッチを防ぐためには、人材会社に依頼するのが良いでしょう。人材会社では事前に希望する採用条件をヒアリングしたうえで、紹介者の選出を行っています。採用条件に適した応募者のみと面接を行うことができ、効率よく採用活動を進めていくことができます。また、外国人エンジニアが日本で働くには就労ビザが必要となりますが、ビザの手続きも人材会社が代行してくれるケースも珍しくありません。採用活動に加えて、複雑なビザの手続きまでサポートを受けられるのは人材会社活用の大きな魅力です。

◎ビザの確認を忘れずに行おう

先ほども紹介したように外国人が日本で働くためには、就労ビザが必要となります。人材会社を活用する場合はビザの手続きを代行してもらえる場合もありますが、サポートがない場合は自社で手続きを行わなければいけません。採用者が就労ビザを保有しておらず国外に居住している場合は、採用会社が代理人となり在留資格認定証明書交付申請の手続きを行う必要があります。申請を行い許可が下りれば在留資格認定証明書が発行されます。発行された在留資格認定証明書はm採用したベトナム人エンジニアに送付してください。その後は、ベトナム人エンジニア自身での手続きが必要で、在留資格認定証明書を自国の日本大使館に提出すればビザの発給が完了となります。来日する際は在留資格認定証明書 とパスポートに押印されたビザを忘れずに持参し、入国審査を受けるように説明してください。入国審査を経て在留カードを交付されてはじめて、正式に在留が認められたことになります。

●まとめ

ベトナムでは近年技術者の育成に力を入れており、毎年5万人~6万人と多くのエンジニアを生み出しています。レベルの高い技術者も多く、その才能に惚れ込んでベトナムに開発拠点をつくった日本企業もあるほどです。また、ベトナム人は親日家としても知られており、日本に良い印象を抱いてくれている人が多いので一緒に仕事を進めやすいでしょう。日本語を学習している人も年々増加しており、コミュニケーションが取りやすいというのもベトナム人エンジニアを採用する魅力の一つです。ベトナム人は日本で働く外国人エンジニアの中で4番目に多い国籍となっており、日本で活躍実績もあります。エンジニア不足に悩んでいる企業の方は、ベトナム人エンジニアの採用を検討してみてはいかがでしょうか。