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インド見聞記(第11回)|世界最大の「インド総選挙」が4月より投票開始

インド見聞記(第11回)|世界最大の「インド総選挙」が4月より投票開始

アジア・インド進出コンサルタントとして活躍している渡辺千晶が、魅力的な「今のインド」についてお伝えします。

世界最大の「インド総選挙」が4月より投票開始

5年に1度のインド下院総選挙の投票が4月19日より段階的にスタートします。

インドの有権者人口は10億人近く投票所も全土で100万ヶ所以上と、まさに“世界最大”の選挙となります。ここまで大規模ですと全有権者が1日で投票を済ませるのは不可能なため、以下のように約1カ月半をかけ、7回に分けて順次投票が行われます。

4月19日(金):タミルナド州、ラジャスタン州(州北部/ジャイプール含む)など
4月26日(金):カルナタカ州(州北部/ベンガルール含む)など
5月7日(火):グジャラート州など
5月13日(月):アンドラ・ブラデシュ州など
5月20日(月):マハラシュトラ州(州北西部/ムンバイ含む)など
5月25日(土):デリー準州、ハリヤナ州など
6月1日(土):西ベンガル州(州西部/コルカタ含む)、パンジャブ州など
6月4日(火):開票日

原則として投票日には会社はお休みになるため、投票期間中にインド企業とのアポイントを予定されている方はお気をつけください。また中央・各州の政府機関も選挙準備のため、コンタクトをしてもなかなか返事が返ってこなくなります。

日本のような不在者投票制度もないため、投票のために海外出張や留学先からわざわざ戻ってくる人もいるほど。そのため投票日が近くなるとその州や都市へのフライトが混雑するとも言われています。

選挙活動に対する規制は日本と比べかなりゆるく、候補者演説会も音楽や映像をふんだんに使い、アーチストのライブのように盛り上がります。会場では候補者の顔が印刷されたお面やグッズが配布され、食事がふるまわれることも珍しくありません。そのためつい参加したくなってしまうのですが、有権者の選挙への関心は非常に高く、応援が過熱しすぎてライバル候補の支持者同士で喧嘩になったり、テロ等の不測の事態が起きる恐れもあります。そのため街中で選挙イベントや候補者の事務所を見かけても、近寄らないようにお気をつけください。世界最大の選挙の開票日は6月4日(火)です。

映画の宣伝のような政治家ポスター(タミルナド州チェンナイ)
(筆者撮影)
街中に政治家ポスターが貼られています(西ベンガル州コルカタ)
(筆者撮影)

<執筆者プロフィール
サンウェル 社長室 コンサルティング事業部 部長 渡辺千晶
インド専門の調査コンサルティング会社出身。インドをはじめとするアジア諸国におけるコンサルティング、進出セミナー、駐在者への研修などを担当。
インタビュー記事:https://sunwells.com/recruit/people/watanabe/


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