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オフショア開発にはアジアが最適|アジア各国のオフショア開発情報を紹介

オフショア開発にはアジアが最適|アジア各国のオフショア開発情報を紹介

近年、システム開発など開発業務を海外の企業に委託する「オフショア開発」を導入する企業が増えています。世界に数あるオフショア開発先がある中で、特に注目が高まっているのがアジアです。今回はアジアがオフショア開発先として人気な理由と、オフショアを行うメリット・デメリットを国別に紹介します。アジアでのオフショア開発を考えている企業の方は、ぜひ参考にしてください。

●アジアがオフショア開発先として人気を集める理由とは

近年、海外の開発会社に業務を委託する、オフショア開発を行う企業が増加しています。特に日本企業からオフショアの開発先として人気を集めているのが、アジアです。エンジニアの技術力の高さや人件費の安さ、時差の少なさから、アジアでのオフショア開発に注目が集まっています。オフショアの開発先としてアジアが人気となっている理由を、詳しくみていきましょう。

◎優秀なエンジニアを獲得ができる

アジアにおけるエンジニアのレベルは非常に高く、アリババやバイドゥなど世界的な企業を生み出す中国やIT大国と呼ばれるインドなど世界に通用する技術を保有する国が揃っています。少子高齢化の影響により日本国内での人材確保が難しくなる中、単に人材を確保するだけでなくレベルの高い優秀なエンジニアを獲得できるのはアジアでオフショア開発をする魅力の一つとなっています。

◎コスト削減につながる

コストの削減ができるのも、オフショア開発の魅力です。国によって異なるものの日本よりも賃金の水準が低い国が多く、人件費を安く抑えることができます。紹介したようにアジアには高い技術力をもったエンジニアが揃っているので、エンジニアの質は落とさずコストだけを抑えることも不可能ではありません。また、新設の外資企業に対して税制優遇制度を設けている国もあり、法人所得税の免除が受けられるケースもあり大幅に税金を節約することもできます。

◎時差が少ない

オフショア開発を行う際に問題となるのが、時差です。仕事を行ううえで進捗状況の確認や打ち合わせなど、日々のコミュニケーションは欠かすことができません。しかし、オフショア開発を行うとなると当然日本と海外では時差が生まれるため、日本は昼間でもオフショア開発先は夜中になっており円滑にコミュニケーションが取れないことがあります。連絡したいときにすぐに連絡がつかず、仕事に支障をきたしてしまう恐れもあります。その点、日本と比較的に近い距離にあるアジア圏の国では大きな時差がないため、連絡が

取りづらいということもなく円滑に業務を進めていけます。

アジアの国旗

●アジアでオフショア開発が盛んな国

アジアの中でオフショア開発が盛んに行われているを紹介します。国別にオフショア開発を行うメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

◎中国

中国のメリットは何と言っても「人材の豊富さ」にあります。中国は世界1位となる人口数を誇り、働き盛りの若手人材も多くなっています。IT人材の育成にも力を入れており、2000年から初等教育で情報技術教育が導入され2014年には大学入試科目に情報技術が採用されました。IT教育の効果もあり、中国では毎年数十万人がIT関連の仕事に就職していると言われています。アリババやバイドゥなど世界的な規模を誇る企業が続々出てきているように、エンジニアの技術力も着実にアップしています。システム開発やアプリ開発など対応している案件も幅広く、依頼する企業を見つけやすいのも魅力の一つです。また、中国のオフショア開発企業は沿岸部に集中しているため、日本と距離も近く時差をほとんど感じずにスムーズに仕事を進めることができます。オフショアの開発先としてメリットの多い中国ですが、料金が高いのはデメリットと言えるでしょう。他国より単価が高いだけではなく、日本より単価が高い地域もあるので注意が必要です。優秀な人材の確保を目的としたオフショア開発には最適ですが、コストの削減を目的としたオフショア開発には適さない場合があります。

◎ベトナム

近年、オフショア開発先として人気が高まっているのが、コスパの良いベトナムです。ベトナムの賃金水準は同じアジアの中国やタイの2分の1と非常に格安でありながら、高い技術力を持ったエンジニアが豊富です。ベトナムでは大学在学中から職業訓練の一環でプログラミングを経験している人が多く、即戦力人材が多く揃っているのです。国策としてIT人材の育成を進めていることもあり、毎年5万人以上が新卒でIT業界に入社しているように若い世代のエンジニアも続々と誕生しています。また、ベトナムでは税制優遇制度が設けられており、新設の外資企業がITプロジェクトに投資する場合は4年間も法人所得税が全額免除されます。さらに、法人所得税の全額免除が終了しても9年間は半額が免除され、13年間も法人所得税の優遇を受けることができ非常にお得です。ベトナムでのオフショア開発は、コストの削減という面において非常に魅力的です。しかし、オフショア開発地として人気が高まっているため競争率も高くなっており、簡単には優秀な人材が獲得できないこともあります。

◎インド

インドはIT大国と呼ばれているように、世界でもトップレベルの技術力を誇るエンジニアが揃っています。世界のエンジニアの1割はインド出身とも言われており、GoogleやMicrosoft、Adobeなど名だたるトップ企業のCEOを輩出してきました。初等教育の段階からICT教育を実施するなど、国をあげてエンジニアの育成に力をいれいるのも優秀な人材を生み出す大きな要因です。インド工科大学は世界トップクラスの理数系大学として知られており、大手企業が積極的に採用を行うほど学生のレベルが高いと言われています。また、インドは欧米企業のオフショア開発先としての実績が豊富で、対応できる分野が広いのも魅力の一つとなっています。

◎フィリピン

フィリピンは平均年齢が24.3歳と非常に若く、若手の人材が獲得しやすくなっています。高齢化が進み特に若手の人材が獲得しにくい状況下にある日本企業にとって、若手人材が豊富に揃うフィリピン市場は大きな魅力です。また、コミュニケーションが取りやすいのもフィリピンの魅力です。オフショア開発を行うと外国人とのコミュニケーションが必要となるため、必ず言語の壁の問題が発生してしまいます。そんな異なる母国語をもつ外国人とのコミュニケーションで役立つのが、世界共通語である英語です。フィリピン人の9割以上は英語を話せると言われており、英語を使って円滑にコミュニケーションをとりやすくなっています。

●まとめ

アジアはオフショア 開発先として、最適な地です。技術力の高いエンジニアが多く、優秀な人材の確保が見込めます。また、賃金水準は日本より安いので人件費を抑えることができ、コストの削減にもつながります。オフショア開発で課題となる時差の問題も、アジアにおいては日本と距離が近いため問題になりません。アジアと一括りに言っても、国によってエンジニアの技術レベルや賃金水準は異なります。オフショア開発を行う際は紹介した情報も参考にしながら各国を比較検討し、自社のオフショア開発目的に一番適した国を選びましょう。

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